備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

ダウジングと釣り

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       先日竿ごと魚に引っ手繰られたので新兵器だ、名前をつけてやらねば

 

 

 

お前さん他人のことはあげつらうが、なんだか色々有りそうじゃあねえかですって。

 へい、それはもう貴方、色々恥ずかしきことの数々、決して人には漏らしませなんだが、穴に入りたくなったことが山ほど。

  

 この際だ、ひとつだけお話します。 人には言わないでくださいよ。

 

 友人の言うに、ダウジングは古くから有る技法で、水脈を探し当てたり、人を探したり、地下の埋蔵物を探ったりと色々探索するに都合のいい方法なのだと言う。具体的にどの様なものかと言うと、L字に曲げた2本の金属棒を胸の前にかざし、ただ歩くだけ。そのうち地下に変化がある所にくると、2本の金属棒が開いたり閉じたり変化するというものだ。実際水道局あたりでも使っているらしいのだが、これは確認していない。

 

 「なんだ、そんな事か」と言い放ちながらも平静を装うのに苦労したのです。何故かといいますと、地下の変化がわかるなら、海底の変化も分かるのではないかと考えたからです。しめしめ変化のあるところで、その上水脈でもあった日には魚屋を買い占めたような場所に違いない。

 

 

 魚は何処にでもいるかといえば、そうではありませんで、海底の変化のある所にたむろしています。隠れるに都合が良かったり、えさも豊富だったり、集まっている魚を食べに来る手合いもいたりりでにぎやかなのです。

 

 海底の起伏は釣れば大体分かりますが、水脈があれば他とは違う変化があるだろうと思ったのです。 実際高圧線の下など釣れると言いますから、海底の変化があって水脈の当たりはさぞかし・・・・・。

 

 

 まず実験。 道路の真ん中あたりに下水管があるのは分かっていた、やってみるとなるほど道路の中央あたりに来ると反応があるではないか!

ええ、近所の人怪訝そうな顔で見ておりましたよ、白昼怪しげな男が、怪しげに振舞うのですからこれは好奇の対象です。今夜の夕食時、おかずは私で決まりのようです。

 元校長先生、今はぼけの上徘徊、奇声を上げるようになった人など、こちらをじっと真顔で見ておりました。常人の真顔でね。

 

 

先生、俺はよっぽと変かい?

 

 

 さて実践。 釣りなどにはなりません、皆釣るのを止めてこちらを見ております。なにが始まるのかと、それはそれは好奇の目と、出来れば大きな失敗につながればとの期待で。

 

 

 これは筏の上が悪かった。何しろ四六時中揺れているのですから、金属棒など糸の切れた凧、激しく動いてまいります。

 

 極めつけは足元は全部水脈、海水の塊だったことだ。

 

 

 釣れたか?ですって、他の釣り師から話を逸らすのに精一杯、夕食は家人が魚屋に秋刀魚を買いに走った事だった。