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備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

さあ!占ってもらおうじゃあねえかい!

 

 

 世の中には不思議と言いますか、面白い事は転がっているもので、これだから人間やめれれません。

もうこれで出尽くしてお終いだろうと思っていても、知らぬ事のほうが多いものですから、色々出てまいります。

 

 

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 近所のDPE屋さん、最近ではトンと上がったり、何しろすざまじい勢いでデジタル化が進んで、注文なんぞかけらも御座いません。哀れ虫の息で御座います。

 

 写真屋さんの言うに、最近は撮影の仕事で喰っているんだそうで、店の中はとっくに空っぽ、プリントは止めたそうだ。

 

 世の中の移り変わりは世の常といいましても、ほとんどの人が翻弄されてまいります。あっという間に業界ごと忽然と姿を消すなどと言う事はそう珍しい事では御座いません。

 

 一昔、写植屋さんというのがありまして、印刷の文字など下原稿を作っておりました。これがパソコンで簡単に出来るようになって、綺麗さっぱり世の中から消えてまいります。それは潔く見事に消えたものです。

 

 

 さて件の写真屋さん、店を閉めたと言ったのだが人の出入りがある。それも時には列を成している。新手の商売でも始めたかと思ったのですがどうも様子がおかしい。

女の人が多いいし、それが暑い時寒い時、辛抱強く店の外で待っているのです。

 

 ははあ、これは怪しげなものに違いあるまいと勘ぐって参ります。

ええ、釣り師の好奇心と言いますのは、それは常軌を逸するもので御座いまして、早速に捜査です。何が釣りの釣果につながるか分かったもんではありませんからね。

 

 

浪 「おい、お前さん商売止めたんじゃあないのかい?」

 

写 「ああ、止めたよ。今は撮影だけで細々と」

 

浪 「それにしちゃあ人の出入り随分と派手じゃあないかい、それも女が多い、良か              

   らぬ企みかい?」

 

写 「滅相も無い決していかがわしい物じゃあないですよ。占い・・占い!」

 

写 「私はね小さい時から先が見えていたんですよ。同級生が交通事故に合ったのも

   胸騒ぎがして、帰り道を変えろといったんですがね普通どうり帰っちゃった」

  「方角とか気を付ける事とか見えるんです。それはよく当たるんで、ほれ、お客

   さんが客を呼んでこの有様です」

  「手相?手相は観ませんよ・・手相は駄目です」

 

 

おい、写真屋動くな逃げるな・・・上等じゃあ有りませんか。今まで散々試したんだ。 お守りに神様仏様、その上ゲンかつぎ、いろいろに試したんですがどれも気の利いた仕事をいたしません。そこで占いだ、これは初ですから期待をしてまいります。根掘り葉掘り聞いてまいる事です。

 

写 「線路から南で、方向はやはり南、一番近道になるように行ってください」

  「脂っこいものは駄目です、人からできるだけ離れて釣るといいです」

  「あ それは駄目です。この能力を他の人に付けてあげるなど、それは無理です

   から」

  

 

 

 それは他の人には無い武器を手に入れたのですから、それは言われたとうり釣り場に急ぐ事です。

一つ気がかりだったのは、先が見とうせるのに何であの写真屋、殆ど潰れるまで商売を続けたかと言う事だ。

 

まあいい、今日は悠然と構えて他のやつの鼻をへし折ってやりましょう。それも立ち上がり不能、完膚なき無きまでに。

 

 

   釣りの帰り道一人でつぶやいてまいります。

   「あのやろう~!」

 

 占いのお金は払っておりません、クーラーの中には写真屋にあげる魚・・

 

        フグが2・3匹・・・