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備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

「4380万円でわが家を売りました。」のおじさんみたいになりてえのか?と言う釣り師

                                     

 

 

「4380万円でわが家を売りました」のおじさんみたいに成りてえのか?と言ってやりましたよ。

 

 

 どちら様もお日柄宜しく、休日が迫る事と成って参ります。政治家は地元に、カラスはねぐらに、へそくりは額縁の裏に、もちろん釣り師は釣り場へと急ぐ事で御座いまして、つつがなく収まりの付く事で御座います。

 

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 釣り師といいますと、釣行2~3日前からは段取りにいそしむので御座いますが、前回の不具合や不足のもの、又新しく編み出して今度ばかりは仇を討てると、密かに準備した「術」を不備無く準備いたさねば成りません。

 

 浪士様もそれは丁寧に余念無く成される事で御座いまして、アリの子一匹すり抜けようなどと言う隙は御座いません。段取りも終いの付く頃となりまして現れ出でるのは

「かなりへたくそ」な釣り師ということでして、鴨ねぎ、又の名をブログの餌食とも申します、あたら訪れねば書かれることも有ますまいに、訪れたばっかりに書かれるので御座います。

 

 この「かなり・・・」が訪れますのは、うまくなりたい一心であれこれ聞き出そうというのが魂胆でして、浪士様といたしましては教えるばっかりで得るものは無いのですから、普通の世間話に持ち込みたいところです。

「かなり・・・」といいますと、どうにか釣りの話に持ち込んで新手の種を仕込もうといたします。そんな釣りの腕と一緒の安っぽい企て等はとうに、おみとうしなのですから哀れを誘う事です。

 

  世の中には予測など有りまして、おおよそそのように成るものでありますが、忽然と人間が犬に噛み付くなどと予想外の事が起こる事があります。

この日の「かなり・・・」、がそうでして、いやに自信たっぷりに話すでは有りませぬか。

 

 「あのですね餌の位置が問題だと分かったんです。色々やっては見たんですが今回の試しでうまくいきましてね、一つは餌をずらして待つことと撒き餌から餌を出して、矢引ばっかりの寸法で魚を待つのが当たりましてね。もうこれで工夫する事もありませんし、やっと最終段階に到着です。これからは悠然と釣れます」

と驚くような事を口走ります。 どうやら前回の釣行でいい目をしたらしく自信らしきものが伺えます。ですがね話の途中で違和感が有りましてね、終わり勝手の時に気が付いたんですよ・・

 

 この野朗、その話は浪士様が以前してやった話じゃあないか、そりゃぁあんまり都合が良すぎる、野朗さては己一人で成り上がったと勘違いしなされたか。

  

 それでね言ってやったのです。

「おまえさん4380万円でわが家を売りましたのおじさんみたいになりてえのかい?」

 

「なんですかそれは?」

 

「先ごろネットの中で盛んに広告が有るだろう、4380万で家を売ったおじさんの広告が・・あのおじさんをよ~く見てみろ、人生で最大の仕事を成し遂げたと言う顔付だ、たいして変化の無かった一生のうち最大の出来事で、これで人様よりちったぁ大きな仕事をした満足感が誇らしげに出てるだろう。」

 

「其れが?  何?」

 

「あのおじさんはな、仕事をやりきったつもりだからな、もう努力も進歩もしやしねえ、小ざかしく立ち回っていい目をした今回の件を一生の言い草にくたばるだけなんだ。そのうち熟年離婚や何やらでごっそりいかれて泣きを見る、そんなこたぁ人相に書いてある。あのおじさんと話してみろ、家を売った話以外何の話題も無いはずだ」

「それがあっしの釣りと どう・・・」

 

「おまえさんの技量なんぞ潮のひと周りで元の木阿弥、いつでも何処でも通用するもんじゃあねえ、いいか浪士様なんぞやるだけ分からなくなって今じゃあこんがらがってもつれまくってる、それをもがいて抜け出してもまだ先のもつれだ、3千年釣り師がもがいてまだ誰も行き着いた御仁はおらん。

お前さんのささやかな到達なんぞただの(洋上の鼻くそ)が相場だ」

「・・・・・・・・」

 

「どうだ あのおじさんみたいになりてえかい・・?」

 

 

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