選挙事務所の夏みかんに落書きをしてやったのだが・・
先日は市長選の出入りなどの事で、ご機嫌をうかがうことでしたが、選挙と言えば種々雑多あるところで、 さて今は昔の市議選で御座いました。
各種選挙と成りますと、釣り師風情、まあ余り物など考えてはおるまいなどと、かなり侮られたところで便利に使われるので御座います。
あれの手伝い、これの手伝い、挙句の果ては厄介な訪問者の宛がい扶持。これなどは大層迷惑するものでして、扱いに困ってこちらに回すのですから、やたらがなりたてるのから理詰めの輩、はたまた泣き落としのお涙頂戴まで雑多な事です。
対応など特段手立てなどあるわけでもなく、大抵は自然体のもの知らずで通してまいります。
「ほう!おたくさんなかなかの物知りで大したものですなあ!世間知らずのもの知らず、ここは一つ協力して選挙の手伝いなぞお願いできれば百人力、これは良い人にめぐり合えた」などと申しまして、手伝いを促します。
「なあ!、文句の言いたい放題より当事者に成ったほうがよっぽっど前向きだ!」
なかでも一番手数がいるのが、クレーマー紛いの理詰めの輩、その上時間をもてあましているなどと成った日には、こちらも長期戦を覚悟いたします。
こんなのは大抵相手の言うことなど端から効く聞く気がありませんで、言葉一つ一つに説明を求めます。
カタカナ用語を使おうものなら、詳しく日本語で説明を求めます。
はい、理解しようと言う気が無いのですから、相手の説明も糠に釘。ここいらになりますと相手も馬鹿馬鹿しくなって帰ろうといたします。
「おい、一寸待て、折角の御注進承ろうにも理解できない、ちゃんと分かるように説明をしな。 まさか逃げる気か?」
帰してやるものですか、さあ2日でも3日でも受け承ろうではないか。まあこんな奴腹減ったら帰ります。
めんどくさい奴の相手などどちらさんも嫌ですから、浪士様も極力逃げるところですが、他の人は逃げるのがうまい。図らずも相手をするのですが、場慣れするとこちらにも必殺技成るものを準備する知恵が付いて参ります。
何のことはありません、何とか話を「釣り」に仕向けて参ります。
相手が一寸でも隙を見せて食いついてきたが最後、可哀想な事です。
釣りの概念から始まりまして、歴史、道具の変遷、技術、逸話、講釈など様々繰り出すところで、逃がすものですか。 逃げれるもんなら逃げてみろ、こちらは釣り師あんたは素人、こちらの土俵に乗ったが百年目、あんたさん、不幸の代表者だ。もちろん口出しなんぞはさせるものではありません。
選挙事務所といいますと、決まりきったところでお偉さんと、釣り師のようなどう見ても世の中の部品、行きがけの駄賃としか思えないその他大勢に分かれる所です。
お偉さんはやっぱり偉そうにして事務所に座って大言壮語、お茶など飲むところで指示も偉そうなのです。 この方たち汚れ仕事などするものではありません。
お偉さん 「おい選挙カーのタイヤ、空気が少ないぞ!スタンドで洗車と一緒にやっ
とけ!」
浪士様 「気が付いたらお前やれ! おい!声が小さいか?もう一回言おうか?」
こちとら少々気の短い釣り師で御座います。汚れ仕事や身体を動かしているのならいざ知らず、挨拶も無い何処の馬の骨とも分からぬ奴から、指図を受ける筋合いは御座いません。 まあこれ以上大人気なく声を荒げる事もありますまい。
候補者との行きがかりの義理で手伝いはするが、薄汚れた釣り師といえども、物言いの一つも知らぬ奴から指示を受けるなど、そんな道理は持ち合わせぬ事です。
どうにも腹の収まりが付きません。ここは一番仕返しの一つもと考えるところで・・
おやおや、差し入れの夏みかんが有るでは御座らぬか・・・
事務所の、人が出払ったところで・・夏みかん全部に落書きをしてやりました。
写真には上品なものしか載せておりませんが、結構辛らつなものなど混ぜ合わせ、落書きを下にして、箱詰めしておいてやりました。
こんな事務所にはもう二度と用の無いところだ。どうか清く正しく生きてください。