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備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

猫寄せの久良やんはかく語りき! 墓暴きの顛末と言い訳 (1)

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(前編)吉備の歴史が変わる!中国地方最大の飛鳥時代の王墓墳「猪ノ子古墳」。

 

 はじめてお目にかかります、久良(くら)でございます。このブログを楽しみに読まれている方々に、あこう浪士さまのブログジャックをしましたことを、心より深くお詫びする次第でございます。

 浪士さまの強力なご推奨をいただき、私が主張しております「飛鳥時代・吉備福山中枢説」を掲載させていただくことになりました。そのようなことには興味がない、とおっしゃるかたも多いのではないかと存じますが、ご容赦頂きますようお願いする次第でございます。

 

 浪士さまに墓暴きと揶揄された私が、福山市教育委員会に古墳調査を働きかけた目的は「壊れかけている広島県史跡・猪ノ子古墳(いのここふん)の修復と復元。飛鳥時代中四国・吉備の中枢は福山地域である、ことをより確実にすること。」にありました。

 しかし、備後が吉備の国であり吉備後国(きびしりのくに)から変じたことを知らない人がほとんどといった、「イット恥ずかしき〜」現実が立ちふさがるのであります。これはまるで昔の自分を見ているような状態でありまして、非難もできません。

 

 そんなこんなの世間様の中で、「吉備の中枢が備後・福山北部地域であると」主張する訳ですから、これを聞いた人は、藪から棒、寝耳に水、猫に小判?の状態であります。

 福山人のほぼ100%の人たちの上目づかいの顔は、「信じられんのおー!吉備は岡山県じゃろう!」と申しております。そうでありますから、他県の人には寝言にしか聞えないのは当たり前・・・と覚悟せねばならないところで、何故か胃がチクチク痛みはじめたのでありますが・・・。

 

さて、このブログをお読みになるあなたの判定は、如何なりますことやら・・・?

 

 2016年の墓暴き(福山市教育委員会の発掘調査)の結果、この猪ノ子古墳が「中国地方最大の横口式石槨墳(王墓墳)であることがわかり、新聞報道された」ことを知ると、古墳や歴史に詳しい岡山県人や、古代史研究者の中にはドキリ!として自分の胸に手を当てる心当たりのある方がいるかも知れません。その人は、きっと「遂にこの時がきたか!」と思うのは間違いありませぬ。

 

 他方で、この新説はどんな種類の人間が、何を根拠に言い出したのかと思われる方も多いのではないか?と思う訳でございます。言い出しっぺが考古学などの学者や研究者であれば、怪しみながらも「ふむふむ」とうなずく方もいるでしょうが、古代史や考古学にはほぼ無縁の、素人同然の久良とやら書いた。となれば「どうしたもんじゃろのう?!」ということで、その筋の学者先生の担保の認定印が欲しくなるのは、万人の必定でございましょう。

 

 車は急に止まらない、あこう釣りは素人にはとても無理!一度刷り込まれると頭の初期化は時間がかかる!とは言うものの、ブログをお読みの諸氏よ、少しの間お立ち止りあれえー!

 

 権威のある学者や専門家の言われることが、先学の受け売りばかりで、怪しくなっていることはどちら様も先刻ご承知の通りの昨今でございます。今や、赤信号みんなで渡れば怖くない的常識が、逆に命取りになる時代でございます。

 しかし、学者さまは自分の五感を活用したフィールドワークの不足を棚上げして、厚顔にも「想定外の誤り」などと開き直り、TVなど引き続き立派なご意見を述べておられます。

 

 その好例が学者や専門家の見識がまったく役に立たなかった、ブレクジットやトランプ大統領の誕生の件でございましょう!私のあやふやな記憶では、この現象を言いあてた人は、メジャーなメディアでも専門家でもなかったような・・・。

 

 今や、常識が通用しなくなったと、あの日本国の官僚さんも言い出しておられます。そして、産業のイノベーションやクリエイティブ産業の振興が、国を挙げて叫ばれるようになっております。長期の不況にあえぐ中で、常識の枠を超えられない多くの問題を解決するために、各省庁で注目されているのが「デザイン思考」でございます。つまり、創造性豊かな感性・知性・行動が、今まで以上に必要な時代ということになっております。

 

その最重要なポイントは、たしか「常識を疑え・常識を超えろ」でございました。

 

 久良の専門は、世間の人が異口同音に「よくわからないナー」と避けてお通りになる、このデザインであります。この新説誕生の基本手法となったのも、これまた、「デザイン思考」で、英国のサッチャー、ブレア首相由来のものとされてございます。

 久良が発表した新説は疑う余地なき真実100%の代物でございます。が、現在、孤立無援の本人しかおせない孤独な太鼓バーン・バーン状態・・・!             

 

 この「飛鳥時代・吉備福山中枢説」は、多くの学者や研究者が深入りしなかった、福山市北部に「異常に集積する」飛鳥〜奈良時代の古代遺跡の実態に光を当て、内容を整理したら自然にわかった、ごくごく当たり前の結論なのであります。

 つまり、普通の学者であれば、とうの昔からご存知のハズの古いネタを、フィールド調査とデザイン思考で整理してみたところ、「歴史でも希なベッピンさん」に仕上がったという訳でございます。

 

 近年、関東方面では古墳でコーフン協会とやらがあり、まりこふんと言う古墳歌手さんが、本気で古墳にコーフンしておるようでございます。が、私がこの福山市北部の「ベッピンさん」を、調べはじめた時の「コーフン状態」は年甲斐もなく、かなりのものでありました。

 なぜ、古墳や古代史の専門の学者や研究者の自らが「列島に他に例をみない」とまで言う、「ベッピンさん」にコーフンせず、その謎の解明に挑戦しなかったのか?その真実を伝えようとしなかったのか?おおいに興味を引くところでありますが、その謎ときは皆様にお任せすると致しましょう。

 

 新説への疑いのマナコはすこし緩みましたでしょうか?え!まだ、緩まない?・・・

 

 では・・・本論の広島県史跡の猪ノ子古墳の基礎知識を少々。この猪ノ子古墳は日本全国で古墳が造られなくなる古墳時代終末期のいちばん最後、7世紀の3四半期頃に造られた古墳であります。専門家の間では、畿内型横口式石槨墳(きないがたよこぐちしきせっかくふん)と呼ばれる様式の古墳であります。その規模は、飛鳥時代の墳墓を規制するためにつくられた法律である薄葬令の王墓にあたります。そして飛鳥時代の最先端の自然科学であった風水思想の墓です。

 

 古墳は広島県福山市加茂町下加茂1882・江木妙見宮境内南面に鎮座して、石室は南にむけて開口してございます。この妙見宮正面の蟇股(かえるまた)には、おそれ多くも天皇家と同じ菊の御紋が刻まれております。そして、この神社の氏子総代をされた河崎さんの覚書には「上古、上方からやってきた高貴な人がここで亡くなり、本人の希望で江木に葬った。」と、猪子古墳に葬られた貴人の伝承記録があります。

 

 NHK紅白歌合戦に例えると、オオトリにあたる最重要な古墳のひとつであります。この畿内型のもののほとんどは、畿内の奈良(大和)・大阪(南河内)にあり、葬られた人は大和王権主流派の、天皇・皇族、その近親者とされています。

 畿内以外にあるのは吉備にある5基のみで、そのうち4基が福山市北部に集中しています。

 

 2016年の市教委の発掘調査では、14mほどされていた墓の盛り土部分である墳丘(ふんきゅう)規模が約19mであること、墳丘の周りをめぐる排水用の溝である・周溝(しゅうこう)の幅が5mもあることが確認され、皇族のみが許された王墓規模であることが確実になりました。王墓規模のものは畿内以外では、福山市北部の猪ノ子古墳と尾市(おいち)古墳の2基しかありません。

 

 誰が考えても、これは大和王権の皇族であった吉備国主・吉備太宰の墓になるはずです。

現在、ほとんどの人が、飛鳥時代も吉備の中枢と考えている岡山県域には、総社の西はずれにある上臣規模の長砂2号墳の1基のみしかありません。

 

 同じ様式でよく知られたものに、壁画で有名な奈良県の明日香村にある高松塚や、斉明天皇の墓とされる牽午子塚(けんごしつか)古墳、天武・持統陵などがあります。

猪ノ子古墳の墳丘は高松塚とほぼ同じ規模で、石室規模は現存する同型墳50基中の5位と最上位クラスであります。4位以上はすべて天皇陵です。

 

 あこう浪士さまご指摘の墓暴きは、「飛鳥時代・吉備福山中枢説」を裏付ける大きな発掘成果を生み、猪ノ子古墳と福山市北部の同じ型の他の3基の古墳は、修復・復元、国の史跡指定に向け大きく前進したのであります。

 

  • どうしても、長くなりますので、後編に続きます!お楽しみに?
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  • 江木妙見宮は願い事がよくかなう、と評判になりつつある古社であります!幸運を招く古代風水のパワースポット、妙見宮にぜひお参りください。只今、本殿修復のため、ご寄付も受け付けております。
  • お知らせ・・・古代風水と猪ノ子古墳とテーマに、まちづくり古墳カフェを、2月1日(水)〜27日(月)に、サンクララ(福山市加茂町中野409-3 TEL084-971-4724)で開催します。トークイベント11日(日)・26日(日)午後2時から(お話・久良)もあります。

 

 

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