釣り師の野点
風流を気取ってみた。むくつけき男たちにも、かすかに現世の諸事とつながろうという気持ちは残っている。
釣れぬ時間帯を見計らって釣り場で野点の準備だ!
この中に色々道具を詰め込むらしい
釣りは終日釣れるという物ではない、潮周り等、周りの環境によって時合(釣れる時間帯のこと)がある。今日はおまけに南の冷たい風だ、風雅を決込むのも一興だろう。
まずは道具を並べて席を作る
お湯を沸かして・・ ぶんぶく茶釜までは用意できない。
隣の筏を燃やして、お茶を立てたら、さぞかし本能寺の信長の心境か、なぞと戯言を言いながら・・・
もちろん、船頭の居ぬ間にですが。
日傘など到底準備できるわけは無い、そこはパラソルで、まあこんなもんだ
パラソルが壊れているが、まあこんなもんだ。 なかなかの趣ではある。風流 風流
さあお茶を立てて、大きな泡は消すようにするのが作法らしい。真ん中がこんもり盛り上がるようにするのも作法だ。抹茶のアイスクリームなど真ん中がこんもり盛り上がっている、へこんでいたらなんか貧相だな。
羊羹を切ってくれた。小さいほうは私で、なにやら講釈を言いながら大きいほうは一口で亭主の口の中に! 亭主というのは卑怯なやつだな!
あの、ナイフはさっきたこを絞めたやつではないか、洗ったか?まあいいか、風雅に風情に趣だ!
亭主はちょんまげサニーの高下君だ、お茶の世界では位はかなり・・・
結構なお点前で。といわなければ成らないくらいは猿でも知っている。それで終わりだ。
今回はお茶、そういえば渡船場の前のおばさん、大層な花を丹精しとったな、次回は生け花で行くか!
誰だ! 「野盗の茶会か・・・」という奴は・・・一寸来い!