備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

アニマルセラピーが成立するなら釣りセラピーは成立するか

 

 

 さる会合でたまたま隣り合わせの人と話が弾んでまいります。

その方の娘さん、といっても35歳ということでしたが生まれつきの障がいのある方と言う事でした。

話したのはお父さんとでありましたが、ひとしきり釣りの話で盛り上がって、娘さんの事は話の最中に突然聞かされたことでしたので、己の顔つきを考える事でした。辛らつな話の最中に馬鹿話は出来ません、脳の重量が軽い浪士様でもこれくらいは分かります。

 

 

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 高橋さんとゆうその方は、自立支援の為に同じ境遇の親御さんと「とまと洗車場」を運営されています。ここに車を持ち込みますとそれは「びっかびか」これでもかと言うぐらいに洗車していただけます。

普通の洗車はそれなりのところで、「びっかびか」の場合トマトでと言うのは業界相場の定着しているところです。

 

「娘が鳥取砂丘で馬に乗って、嬉しがってね、昔の事だがいまだに言いますよ」

「いまだに言うのはもう一つ有って釣りのことでね、私も興奮しましたよ。静かなところに突然生命反応ですからね。どんな魚でどれくらいの大きさか分からないから、どきどきのしっぱなしでね。途中からは食べる事を思いますからね、都合のいい事です。娘も私もいまだ言うのは興奮したことが忘れられないからですかね」

 

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  「娘の気持ちの変化があることは思い切り経験させてやりたいものでね」そういう高橋さんと釣りがセラピーに役立つものかと話に成ります。洗車場ではうさぎや小動物を飼ってアニマルセラピーとして役立てているそうだ。

それに釣りが加わると違う効能が出てくるのではないかとの憶測なのだが・・

まあ高橋さん分からないでもないが・・・

 

 もう一人の高橋さんが有って、この高橋さんは福山ホースCLUBでホースセラピーの専門家。自身の乗馬CLUBで子供たちを馬に乗せて競技やセラピーを行っている。やはりこどもたちも普段と顔付きが違うと言います。 

この方ともセラピーに釣りを・・と言う話も有ったのだが・・・

 

 二の足を踏むのは他でもない、二人とも釣場に御出でに成るといい。

薄汚れてぼろ雑巾のような釣り師にはたして世話ができるかと言う事だ。釣り師などと申しますのは魚を釣る事には異常に情熱を燃やしますが、それ以外のことにはからっきしだらしの無いのが多う御座いまして、そのうえ釣場ではあれだけ小ざかしく立ち回る釣り師は世間様にお出しすると、かなり情けないものが有りまして、とても使える代物とは思えません。

山賊や海賊のような輩の説得など、それは自信の無いところです。ええ、この手合いをセラピーに参加させようなど釣りより難しい事です。

 

 どちらの団体様におかれても積み上げてきたものがおありでしょうし、そこに山賊を解き放つなど、混乱と行き違いのごった煮に成る事は間違い御座いません。

 

 

人間が興奮し高揚するのは、それは釣り師ですから分かります。しかしセラピーと成りますと釣り師には何の経験も知識もありません。 釣りセラピーが逆の目に出る事だって考えられます。悩ましい事ではあるのです。

 

 浪士様は今 施設の職員さんを釣り師に仕込んだらと考えて御出でです。

 

 

 

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