備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

「ごん」と言います。犬の渡世です。主人は釣り師を気取っております。 「あこう浪士血風録」

 

 

 浪士様はブログを始められる前といえば文章など書かれる日常では御座いませんでした。

高校は新聞部と剣道部でしたので新聞記事らしきものは書かれたのですが、それとて年数本ばっかりで御座いまして、とても書いたと実感できるものでも御座いません。

 

 

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 釣りを始めて20年ばかりの頃でしたでしょうか、ご当地の地方釣り雑誌「釣り仲間」に小さなコラムをと言う話が有りまして、月一本でしたが書いておりました。

これが今のブログの基礎となっておる次第です。

7~8年ばかり続いたでありましょうか、その雑誌も廃刊になってそれからは書くという日常は御座いませんでした。

 

 「書きたかったのか」と言われれば、書いている自分にはあこがれますが、書く作業は言葉数も知りませんし、構成とてわずらわしい、ましてや文章の辻褄などそれはめんどくさい事でありますから好きな事とはいえません。

作家にはあこがれるが書くのは嫌なのですから、政治を履き違えた程度の悪い政治家のようなもので御座います。

 

 内海先生という、その当時存命だった日教組上がりの先生が御座いまして、あれこれ知り合ってまいります。国語の先生だったとかで早速に雑誌に寄稿した文章を見てもらいます。

「こりゃあ又ひどい! ふむ!」とか言いながら酒焼けの赤ら顔で朱筆を入れます。

ひどいのは浪士様の文章もひどいが先生の文字もひどい。なにしろ先生 自分の書いた文字があまりに汚い金釘でありますので、どうかすると自分で読めなく成って参ります。

「酒が切れたな、もうお終い読む気も書く気もせん、ほ~い酒じゃ」とかなりの誤魔化し様であります。

 

 先生ある時こう言います。「体調が悪いで、なあに大したことではない、一本書いてくれ」詳しく事情を聞きますと文芸同人誌に原稿の宛がい扶持があって締め切り間近、あと二日のうちに隙間を埋めろと言うのである。

 

とまあ、弱った年寄りが頼み込むものですから、今生の名残に書いてやりましたよ、もちろん先生のゴーストライターではなく浪士様の名でね。

 

 先生の属した文芸同人誌、これが又お堅いものでして石より硬い。ここに この上なく柔らかい浪士様の文章ですから長居は無用、随分と次の投稿を促されたのですが、ここは逃げるが一番、後は知らぬが半兵衛を決め込んだ事です。

 

当時は原稿用紙に書いたものでして、いつぞやはデータ化しなければと思っておったのですが、この期に及んでこの場をお借りすることといたしました。

数日 このお話が続きますのでどちらさまもご容赦のほどお願いいたします。

 

 「あこう浪士 血風録」

 これが題名で御座いまして、飼い犬のゴンちゃんから見た釣り師の生態を書いておりますが、お気に召しますやら・・数日 御免なさいよ。

 

 

 

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