いぶし銀の釣り師に成るため、「柿渋」を作って菅笠に塗ります! その1 柿渋作り
清く正しい正義の釣り師「あこう浪士」様は最終的にはいぶし銀と呼ばれたいのでした。
「いぶし銀の釣り師」 実に耳障りの良い言葉ではありませんか。
釣り師たるものいつかこう呼ばれて見たいものだと思っておりますから、日頃の精進を怠らぬ事です。
とは申しましても特段努力するわけでもなく、見果てぬ夢の夢想を都合よく繰り返すだけですから、程度の程は幼稚なのです。
さていぶし銀の釣り師に成るため、手っ取り早く外見を整えようなどと小ざかしい事を考えてまいりまして、菅笠に古来より使われている「渋柿」を作って塗ろうなどと企ててまいります。
写真が多くなりまして説明に数日を要しますので、退屈と興味の無い方は捨て置き下さい。
写真の柿を使用します。もちろん歯を立ててみましたが、それは渋いものです。
それを細かく刻みます。
細かく刻むのは潰しやすくするためで、臼で餅つきの要領で潰しても結構。中にはミキサーで潰す人も有ります。
幼少の頃ひい婆さんがやっておったのを、うろ覚えでやります。
叩き潰して容器に入れ、水を適量注ぎます。これで準備完了。
日陰で1週間ほど寝かせます。途中醗酵して泡が出ますのでかき回して又寝かせます。
何年も寝かして使うという人も有ります。年月とともに茶色が増します。
さて、次回は菅笠に紙を貼ります。とんでもない硯で墨を摺って文字を書いた紙です。
柿の実は、知り合いに有るかとたずねたところ無いといいます。
どうにかしろと言いますと、どうにも出来ないと弱腰です。それならブログにあること無い事書くがそれでもいいかと止めを刺しまして、「夜中に懐中電灯をもって町内を散歩しろ」と言っておいたのですが、はたしてどの様にして手に入れたものか・・・