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備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

勇気のある人と言うのは何を食べて試されるのか!

 

 

 秋と言う事で御座いまして、何分食べるものなどの旬を迎えるものが多くなりまして楽しみな季節と成ってまいりました。 

魚などもそれぞれ旬というものを抱えてまいりまして、油が乗った等といいまして盛んに食してまいります。

腹八分目と申しますが、気候は良し食べるものは美味しいとなりますとつい度を越すのは人間の弱さで御座います。つい行き過ぎて、結果腹の皮をつまんで反省すると言うのはあちこち見受けられることでして、世の中反省の山という事で御座います。

 

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 出入りの銀行員、これが最前らーめん屋さんで出会ってまいります。

身の丈6尺で山岳部上がり、らーめんの替え玉など4玉も平らげるのですから尋常を大きく超えています。

この男が参りましてらーめんの話から他の食い物まで話が及んでまいります。

まあかなり食い意地が張った話に成ってまいりまして、飢え子の集会の様であります。

 

 あそこのあれがうまい、いやそれよりこっちの此れがと情報を集めるにはよろしいのですが、話の相手がジャンクフードなどで育っておりますと、うっかり話の丸呑みなどいたしますと、とんだものを掴まされる羽目に成ります。

この様な輩の話は、身上 生い立ちまで理解した上で、ねんごろに調味料などでごまかしてまいりませんと、味覚は異国の人かと見まがうほどの開きが有るものですから始末に負えません。

 

 ひとしきり話が済んでまいります。

 

 「何といっても なまこ あれを最初に食ったやつは勇気がある、料理に成ったものなら分からんでもないが、捕まえたばかりで動めいとるのはよっぽとの物好きかゲテモノ食い専門の奴、それかなまこでもかぶりつかんとだれも相手にしてくれん空威張りの奴ぐらいだろう」

 

「それ位のこったろうが、よっぽと腹が減った挙句じゃろうて」

 

「たこも動めいておるのは、手に纏わり付くやら噛み付くやら、活きておるのはなかなかどうして触るのも厄介じゃ。それを喰おうなどとそりゃあ勇気がいる」

 

「フグを食うのも勇気がいるこったな、あれだけ痛い目にあっても懲りずに喰うからな、今なら訳がわかって安心な事じゃが」

 

「フグを最初に食ったやつは、こりゃあ訳が分からずあの世行き。勇気も何も早とちりの大腹すかし、初物に用心を忘れたちょいとせっかちな奴に違いない」

 

まあ何のかのと無責任に言い募っておりますが銀行員が言います・・

 

「フグを最初に食ったのはともかく、それを見ていて次に喰おうとした奴、これは勇気が入りますなあ・・・」

 

 なるほど普通最初に食べた人を見ておりますととても手を出そう等という代物ではありません。それでも手を出したのはよほど喰うものがなかったからに違いありません。

2番目に食べた人はそれでも丸ごとというわけには行かなかったでしょう。何か工夫をほどこして、内臓など放り出して食べた所がこれが旨く行ったと言うのが実情でしょう。

 

 このあたりで衆議は一致してまいります。

 

 フグを2番目に食べた奴が一番勇気がある!

 

いえい強行採決など野暮なだまし討ちなど致すものですか、衆目一致するところでの落とし所だったのですから。

 

 

 

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