2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧
さる大店の大家さん、こういいます。 「こりゃあ海老で鯛を釣るたぁ このこった」 海老で鯛を釣るということは、安いありふれたもので高価で立派なものを釣るたとえで御座いまして、最近ではエビのほうが少なくなりまして、こちらも高価に成りましたから、ほ…
どちら様におきましても、美味しいものというのはお好きで御座いまして、これが嫌いなどとおっしゃる方は御座いません。 たまにいたとしても、世の中から振り向いて欲しい方便で御座いますから、やはり美味しいものはどんな天邪鬼でも好きなのです。 釣り師…
秋も段々に頃合という事で御座いまして、深まりに向かうところで御座います。 釣り師といいますと、灼熱の太陽からは少しばかりのご容赦を頂いて、釣りに専念する事ができる時節と成りました。 こうなりますと硬派の夏場の太陽も恐れぬ猛者から、他人の顔色…
秋と言う事で御座いまして、何分食べるものなどの旬を迎えるものが多くなりまして楽しみな季節と成ってまいりました。 魚などもそれぞれ旬というものを抱えてまいりまして、油が乗った等といいまして盛んに食してまいります。 腹八分目と申しますが、気候は…
この季節に成りますと彼岸花といいますものは忽然と現れてまいりまして、野辺を彩ってまいります。 釣り師におきましてはこの花、釣りの目安として観察しておりますもので、秋の釣りシーズンを知る手がかりと成って参ります。 近年までは野辺の彼岸花を観察…
菅笠成るものこれは外国産の安手のものでして、とんがり具合が急勾配と成っております。 国産のものは勾配がゆるく、これは日差しの関係でそうなるのかとも思います。 さてこれに手習いの紙を貼るといたしましょう。まず傘にのりを塗ります。 紙を貼るのです…
ああいぶし銀いぶし銀。 柿渋は順調に熟成中、いい具合に泡も立っております。 今回は菅笠に反古を貼ります。手習いの習字の紙など貼って参ります。 昔はふすまの下張りなどに使われたものです。なにやら「四畳半襖の下張り」とか言うのも有りましたな。 さ…
清く正しい正義の釣り師「あこう浪士」様は最終的にはいぶし銀と呼ばれたいのでした。 「いぶし銀の釣り師」 実に耳障りの良い言葉ではありませんか。 釣り師たるものいつかこう呼ばれて見たいものだと思っておりますから、日頃の精進を怠らぬ事です。 とは…
先ごろ罰当たりの御神籤引きの話を書いたところでありますが、大層乱暴な話で御座いましてこんな奴ばかりが「釣り師」と思われるのも心外で御座います。 ほとんどの人はおとなしいものでして、一部の無法者の振る舞いでその他大勢の釣り師があおりを受けるの…
秋の季節にあい成りまして、世間様ではあちこち出向かれて活動的な時節と成って参ります。 出歩くのは目的地など予め粗方が分かっている所ということが多いものであります。 釣りなどと申しますのは、場所は分かっているけれど中身に至ってはこれが丁半博打…
「懲りもせずよう続けてじゃな・・」 と言われます通り懲りないのですから、またまた釣りに出かけるという具合で御座います。 他に芸でも有ればの事ですが、もって生まれた才などかけらも見出せないのですからいたし方の無いところで御座います。 釣り師の中…
「大体お前さんの釣りは釣り姿がよくない」 どうやら今日は説教とうんちくで楽しもうと言う趣向らしいです。ああ馬鹿馬鹿しい。 「お前さんのは釣り姿がよくない、大体あごが上がって脇があいてその上中心がぐら つく、まあ、みっともない見本だな。脇なんぞ…
私の主人、皆さんもうお分かりでしょうが、これが何処でどう目覚めたのか、悪魔の趣味に魅入られ、無類の釣り好き、明けても暮れてもやはり取り付かれております。 私など犬の世界では癖は有っても趣味など持ちません。主人をはじめ人間は変な事をするもんで…
「たそがれ清兵衛はうまい・・・!」と主人は言います。 今日はあいにくの雨と風、主人の機嫌がすこぶる悪い。 そりゃあそうだ、昨晩は今日の準備にあんなに嬉しそうにいそしんでおりましたからね。何の準備かですって?ええ釣りです。ただの釣りの準備です…
浪士様はブログを始められる前といえば文章など書かれる日常では御座いませんでした。 高校は新聞部と剣道部でしたので新聞記事らしきものは書かれたのですが、それとて年数本ばっかりで御座いまして、とても書いたと実感できるものでも御座いません。 釣り…