備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

「踏んだらモータース」でやってきた釣り師は、川の石は上流に昇ると言います。

 

 この季節に成りますと彼岸花といいますものは忽然と現れてまいりまして、野辺を彩ってまいります。

釣り師におきましてはこの花、釣りの目安として観察しておりますもので、秋の釣りシーズンを知る手がかりと成って参ります。

 

 

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 近年までは野辺の彼岸花を観察しておりましたが、ブログを書くように成りましたら「はてな」の野辺にはどちら様も彼岸花の写真など掲載されまして、こちらでわざわざわき目を振って観察しなくても、手間要らずの花盛りと言う事で御座います。

 

 さて、件の釣り師は川の石は下流に下るのではなくて、上流に向って昇ってゆくと言い張ります。

この釣り師は鮎を専門に追っておりまして、それも大型のものが好みのようでして、あちらの川に大型が出たと聞きますと、あちらに向かいます。こちらと言えばこちらですから、あちこち全国を飛び回っております。まるで情報に振り回されるブチ独楽のような人で、あわただしい事この上が無い事で御座います。

鮎のシーズンと言えば漁期が短いものですから、余計にあわただしく感じるもので御座いまして、年の半分ばっかりはこれが音なしの静かなものですから、余計に際立つ事と成って参ります。

 

 釣り師曰く、鮎釣りの最中これは深い川などですと腰半ばまで立ち込む事があります、砂地の上に立ちますと足の上流側に水流が当たって砂がえぐれる、つい上流側によろける事となって、釣りもさることながら足元にも気を配らねば成らぬ事と相成る、それは油断の成らぬ事だといいます。

彼の言います所によれば、砂の上の石にも同じ現象が生じてやはり上流側にくぼみが生じる。石はくぼみに転がり落ちるので段々に上流方向に昇ると言います。

 

 この説、何処のどなたであったか書かれたのを確か本で読んだ事があって、半ば胡散臭さも感じながら聞き及んだ次第です。

ほんとの所はどうなんでしょうか、終日川底を覗くなどよほど暇人か、浮世離れをした研究者の持分ですから、それ真相究明などあきらめる事です。

 

 さて「踏んだらモータース」。何のことは無い「自転車」の事ですから、他愛も無い事です。読んで字のごとく踏んだら動力源になって動くと言う代物で、難しくて大学の試験に出るほどのものでは御座いません。子供の頃聞き及んだ呼び名ですが面白い表現でしたので記憶にとどめたと言うわけです。

 

 鮎師はなぜ、この人力移動装置に乗って参ったかと申しますと、よる年波とともに体力など落ちまして、流れの速い川などですと体力がおぼつかないと感じるそうで、体力保持に自転車と言う手段と成ったらしいのです。

もちろん遠征など車の移動なのだそうですが、できるだけ自転車に乗るのだそうです。

 

 タバコも酒もやめて、自転車に乗ると言う人が周りにちらほら、健康を気にかける人が増えてまいります。家の母親なども帰省した折、なにやらぶら下がる健弘器具など装備しておりましてぶら下がってまいりますが、吊るし柿の大きいのが一個ぶら下がったようで、これは鑑賞に堪えるような代物では御座いません。

しばらくして訪ねますと、吊るし柿のかわりに文鳥の籠がぶら下がっておりましたからあえて申しませなんだが人生あきらめたのかなどと思ったことです。

 

 それにつけても健康の事など考えねば成らぬと「踏んだらモータース」にも目が行ったのだが・・・今思案中だ。

 

 

 

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