釣り師百態 兄ちゃんすまんが町内の野良猫でも分かるように話してくれ!
毎度馬鹿馬鹿しい事で御座いますが、本日は先日の線香爺さんに引き続いて、二人目の来訪者について一講釈を。
出物腫れ物所嫌わずと申しますが、来訪者に至っては、いつとはなしに訪れるもので御座いまして、今回も忽然と現れてまいります。
世に多くの人が有ります。それぞれに個性と言いますか癖のようなものが有りますもので、良いのから悪いのまで様々にそろえて有りまして、退屈しない程度に現れてまいります。
大体、浪士様がブログで取り上げるようなお人は、どこか間が抜けたり、どじを踏んだり、世間ずれが激しかったりと、かなり粗忽で様々に恥をかいてまいるので御座います。
今回現れ出たる青年は勢いよく入って来るなり
「置かして貰えませんかねえ~私はOO商会のもんで、小遣いに成りますから・・・・・・あら~ら・・筏ですね。あ~」
とまったく脈絡が無くしゃべり、こっちとしては何がなんやら。
少々落ち着かせて取り調べたところによると、何んでも家の角に自販機を置かせて欲しい、それについては経費は掛からず、売れた歩合で小遣いになりという話だった。
冗談では御座いません、それでなくとも交通事故の多い場所で大変なんですから。
はい事故が起ころうものなら、怪我は無いですか? から始まってはい免許証、車検証、保険会社に連絡、はい警察とかなりの頻度で浪士様が仕切る事になるのですから、この上みとうしが悪くなって事故が増えたら忙しくてたまりません。 自販機はいけません。
「そうですか!はいはい。 始めたんですよね筏釣り!道具は?ああこれですか・・・・それが・・・その・・・どうで・・こうで」
立て板に水とはこの事でしょう、こうまで洪水のようにしゃべれると、もはや芸と言わざるを得ません。
このあとこの自販機野朗はとんでもないことを言い出します
自販機
「筏釣り面白いですねえ、これまでずっとバス釣りでしてね、筏の釣りもボ トム中心で・・ジャークがどうのトップウオーターでシャローエリア・・ディップの・・ラインスラッグのコントロールが・・・・ですかねえ?」
浪士様
「おい若いの! 一寸待ってくれ、あんた何処の国から来なすった? どっかの国の技能研修生かい、言う事がさっぱりこっきり、これっきしもわからねえ。
通訳連れて来るか、日本語が喋れるんなら町内の野良猫にも分かるように、優しく噛み砕いて喋っちゃあくれまいか・・ええ・・どうだい?」
この横文字を操って煙に巻こうとするやからに本物は居りません、こんな奴に限って携帯を擦ってにわか仕込みの情報を、自分の情報と勘違いしてまいります。自前の情報を発信するなど、ある訳がありません。侮られまいとしてわざと小難しくいい回すのも常で御座います。
浪士様
「あんたな、芋ばっかし食わずにレンコンを食え!レンコンにゃあ穴が有って向こうが見える、みとうしが立てられるってこった。みとうしは自分で努力した寸法しか向こうが見えないもんだ。そうすりゃあ立派な蒲鉾に成れる。・・どういう事かってか?板についてるってこった」
散々据え付けておいて、溜飲の下がるまで説教をしたことです。日本語ならこちらに一日の長がある。
最後は、あんたの腕じゃあ先は長い。それでもと言うなら何人でも連れて来い、いつでも勝負してやると言い放って追い返したことで御座います。
それにしても自販機は未だ現れぬが・・・・