備後「あこう浪士」  釣り場の周辺

  釣り場は釣り師の巻き起こす喜怒哀楽に満ち満ちて・・・  さて 事件は釣り場の周辺で起こってまいります!

釣りは前後左右上下に注意を払うもので、不都合は全方向からやってきます。

まことに平穏無事と申しますのは、どちら様にとりましても目出度い事でありまして、釣場にとりましても平穏であるに越した事は御座いません。 好事魔多しと申します。とかくこの世は生きずらく、何彼と申しますと不都合な事などが邪魔立てしてまいりまして、…

釣り座の前に遭難した船が流れ着く・・こんな邪魔のされ方はありません。

瀬戸内におきましても朝晩の冷え込みが感じられる事となりまして、釣り師といえば朝の冷え込みで着せられて、昼の暑さで脱がされると、着せ替え人形のような所作をさせられておるところで御座います。 釣りといいますと釣りに集中などして参りたいため、暑さ…

釣りは今日どう釣るか これからどう釣るかであって、決して過去の釣果をひけらかすことではありません。

空を見上げますと覆いつくすのは女心ばかりと成りまして、秋で御座います。 釣り師も気がはやる季節と成ってまいりまして、益々成り立ち様が世間様とかけ離れる事と成って参ります。 この時節に成りますと釣り師の頭の中は,それは釣りのことばかりで御座いま…

「ゆず」に「ごん」と言う名前をつけてやりました。この犬のほんとの名前はどう呼ぶのでしょうか

忘れられない名前というものは有りますもので、頭の隅にこびりついているものですから、つい節操無く使ってまいります。 釣りに行きます。人間様の食料に魚の食い分、釣れましたら自分の食い分におすそ分けの食い分と、随分な宛がい扶持を段取りせねば成らぬ…

ぼうずを喰らった釣り人が魚を貰います。 家に持ち帰ったらこう言うのです。

「こりゃあわしが釣った!」と言うに決まっています。 「今度はいつ行きますか?」と釣りを始めて間もない釣り人が訪ね来て、次回の釣行日を探ってまいります。 この釣り人、車を持たぬ上釣りのことなどかなりおぼつかない事もあって、浪士様の事を籠かきの…

海老で鯛を釣ったと思っても相手も同じ思いですから、バーター取引(物々交換)は止められません。

さる大店の大家さん、こういいます。 「こりゃあ海老で鯛を釣るたぁ このこった」 海老で鯛を釣るということは、安いありふれたもので高価で立派なものを釣るたとえで御座いまして、最近ではエビのほうが少なくなりまして、こちらも高価に成りましたから、ほ…

人の振り等見て我が振りを点検する釣り師

どちら様におきましても、美味しいものというのはお好きで御座いまして、これが嫌いなどとおっしゃる方は御座いません。 たまにいたとしても、世の中から振り向いて欲しい方便で御座いますから、やはり美味しいものはどんな天邪鬼でも好きなのです。 釣り師…

笑ってはいけません 釣り師は笑わそうとして事件を起こすのではありません

秋も段々に頃合という事で御座いまして、深まりに向かうところで御座います。 釣り師といいますと、灼熱の太陽からは少しばかりのご容赦を頂いて、釣りに専念する事ができる時節と成りました。 こうなりますと硬派の夏場の太陽も恐れぬ猛者から、他人の顔色…

勇気のある人と言うのは何を食べて試されるのか!

秋と言う事で御座いまして、何分食べるものなどの旬を迎えるものが多くなりまして楽しみな季節と成ってまいりました。 魚などもそれぞれ旬というものを抱えてまいりまして、油が乗った等といいまして盛んに食してまいります。 腹八分目と申しますが、気候は…

「踏んだらモータース」でやってきた釣り師は、川の石は上流に昇ると言います。

この季節に成りますと彼岸花といいますものは忽然と現れてまいりまして、野辺を彩ってまいります。 釣り師におきましてはこの花、釣りの目安として観察しておりますもので、秋の釣りシーズンを知る手がかりと成って参ります。 近年までは野辺の彼岸花を観察…

いぶし銀の釣り師になるため 「柿渋」を作って菅笠に塗ります!  その3

菅笠成るものこれは外国産の安手のものでして、とんがり具合が急勾配と成っております。 国産のものは勾配がゆるく、これは日差しの関係でそうなるのかとも思います。 さてこれに手習いの紙を貼るといたしましょう。まず傘にのりを塗ります。 紙を貼るのです…

いぶし銀の釣り師に成るため、「柿渋」を作って菅笠に塗ります!  その2 傘に貼る紙に端渓の硯で摺った墨で文字入れです

ああいぶし銀いぶし銀。 柿渋は順調に熟成中、いい具合に泡も立っております。 今回は菅笠に反古を貼ります。手習いの習字の紙など貼って参ります。 昔はふすまの下張りなどに使われたものです。なにやら「四畳半襖の下張り」とか言うのも有りましたな。 さ…

いぶし銀の釣り師に成るため、「柿渋」を作って菅笠に塗ります!  その1 柿渋作り

清く正しい正義の釣り師「あこう浪士」様は最終的にはいぶし銀と呼ばれたいのでした。 「いぶし銀の釣り師」 実に耳障りの良い言葉ではありませんか。 釣り師たるものいつかこう呼ばれて見たいものだと思っておりますから、日頃の精進を怠らぬ事です。 とは…

魚を釣るための秘策  それは程よく隠すものなのです。

先ごろ罰当たりの御神籤引きの話を書いたところでありますが、大層乱暴な話で御座いましてこんな奴ばかりが「釣り師」と思われるのも心外で御座います。 ほとんどの人はおとなしいものでして、一部の無法者の振る舞いでその他大勢の釣り師があおりを受けるの…

釣りを始めてみたい! はい大丈夫です狸でもやっております。

秋の季節にあい成りまして、世間様ではあちこち出向かれて活動的な時節と成って参ります。 出歩くのは目的地など予め粗方が分かっている所ということが多いものであります。 釣りなどと申しますのは、場所は分かっているけれど中身に至ってはこれが丁半博打…

なあに「大吉」なんぞは出るまで引いたら出てくるもんだ!

「懲りもせずよう続けてじゃな・・」 と言われます通り懲りないのですから、またまた釣りに出かけるという具合で御座います。 他に芸でも有ればの事ですが、もって生まれた才などかけらも見出せないのですからいたし方の無いところで御座います。 釣り師の中…

あこう浪士血風録   その3

「大体お前さんの釣りは釣り姿がよくない」 どうやら今日は説教とうんちくで楽しもうと言う趣向らしいです。ああ馬鹿馬鹿しい。 「お前さんのは釣り姿がよくない、大体あごが上がって脇があいてその上中心がぐら つく、まあ、みっともない見本だな。脇なんぞ…

あこう浪士血風録   その2

私の主人、皆さんもうお分かりでしょうが、これが何処でどう目覚めたのか、悪魔の趣味に魅入られ、無類の釣り好き、明けても暮れてもやはり取り付かれております。 私など犬の世界では癖は有っても趣味など持ちません。主人をはじめ人間は変な事をするもんで…

あこう浪士 血風録  その1

「たそがれ清兵衛はうまい・・・!」と主人は言います。 今日はあいにくの雨と風、主人の機嫌がすこぶる悪い。 そりゃあそうだ、昨晩は今日の準備にあんなに嬉しそうにいそしんでおりましたからね。何の準備かですって?ええ釣りです。ただの釣りの準備です…

「ごん」と言います。犬の渡世です。主人は釣り師を気取っております。 「あこう浪士血風録」

浪士様はブログを始められる前といえば文章など書かれる日常では御座いませんでした。 高校は新聞部と剣道部でしたので新聞記事らしきものは書かれたのですが、それとて年数本ばっかりで御座いまして、とても書いたと実感できるものでも御座いません。 釣り…

初秋の筏  釣り師と釣り人の折り合い

秋の釣りシーズンを迎えます。シーズンと言いましても秋だけが釣りに適していると言うわけでは御座いませんで、秋の魚を釣るシーズンの事で御座います。 秋の魚はもちろん、同じ魚でも大きさや引きというものは違ってまいるものでして、シーズンごとの釣り味…

釣具屋の爺さんと釣り師の攻防  おい爺さん! 水も目方かい

釣り師はめったな事で釣具屋さんを渡り歩くと言う事は御座いませんで、よほどのことが無い限り、なじみの店とは一蓮托生の間柄と成って参ります。 浪士様はこれまで2度ほどひいきの釣具屋さんを代えられています。余程の事でもなく、一軒は倒産の憂き目で、…

中村紘子さんの調律師から教わった釣りの着衣  

もうそよぐ風といいますものが表情を変えておりますので、秋の心構えと言う事に成って参ります。 こちらでは台風一過でも有りますから、仕切りの直しに具合の程がよろしいもので御座います。 先日釣り人のカラフルな原色系のウエアについて書いたのですが、…

見放す釣り師 早とちりとせっかち 気の短いのは違います。

「釣り師かい!道理で気が短けえと思った」と言う人が有りまして、確かに気が短くなくては釣り師は立派なお勤めができませんから、うなずく事では有ったのです。 だからと申しまして まずぶん殴っておいて「おい、今のは何の訳あって殴ったんだったかなあ?…

「4380万円でわが家を売りました。」のおじさんみたいになりてえのか?と言う釣り師

「4380万円でわが家を売りました」のおじさんみたいに成りてえのか?と言ってやりましたよ。 どちら様もお日柄宜しく、休日が迫る事と成って参ります。政治家は地元に、カラスはねぐらに、へそくりは額縁の裏に、もちろん釣り師は釣り場へと急ぐ事で御座…

一本釣りの漁師となりたいところで御座いますが・・

朝晩がすごしやすくなりますと否が応でも「豊穣の季節」を意識するところでございまして、どちら様も夏の賑わいなど取り捨てて、秋のたくらみに思いをはすところで御座います。 浪士様に置かれましては、早、秋の目論見など遠の昔に済まされて、段取りも半ば…

アニマルセラピーが成立するなら釣りセラピーは成立するか

さる会合でたまたま隣り合わせの人と話が弾んでまいります。 その方の娘さん、といっても35歳ということでしたが生まれつきの障がいのある方と言う事でした。 話したのはお父さんとでありましたが、ひとしきり釣りの話で盛り上がって、娘さんの事は話の最…

瀬戸内に輝く銀歯 はためくパンツと奇妙な静寂

akouroushix.hatenablog.jp どちら様も残暑と言います事で、今の季節に幾分辟易とされているのではないかと存じます。 なあに そのうちいやでも寒い時期も訪れまして、あの残暑の頃が懐かしくなりますから、あいも変わらず無いものねだりと言う事で御座いま…

盆興業を打つバテレン釣り師

さて世間様ではどちら様もお盆と言う事で、ひと息 一区切り、釣り師といたしましても、はや秋のシーズンに手ぐすねを引くと言う事と成って参ります。 さしもの無法者で罰当たりの釣り師といえども、さすがにお盆の間は殺生の事など遠慮をいたすところで御座…

インドの事情と釣り師の事情

残暑厳しい折どちら様も次の季節を待ちわびるという風に成ってまいりまして、釣り師といえば、こう暑くては釣り場に出向く釣り師などおるまいと、一人抜け駆け、今日は釣り場 貸切とほくそ笑むので御座います。 ところがどっこい、思うことはみな同じ、釣り…